職人が削り出した素朴な風合いの箸に、
柔らかい輝きを放つ錫粉を蒔きました。

錫の魅力は、長く使うほど
深みある輝きを放つようになること。

長時間かけて、少しずつ
燻したような深みのある色へ変化しますので
ゆっくり育てるアンティークカトラリーのように
お楽しみいただけます。

それは、出産や結婚を経て、
少しずつ家族の形が変わりながらも
心地よい空間でありつづける
一家団欒の風景のよう。

家族と共に、年を重ねたくなるような
カトラリーとなりましたら嬉しく思います。

金属とは思えないほど優しい温もりと
柔らかい光を持つ、錫（すず）。
水を浄化し、まろやかな味わいに変えるため
平安時代から、茶器や酒器に重用されました。

箸はお食事中、最も触れている時間の多い器。
口に触れる部分は漆塗りの優しい質感を、
手に触れる部分は錫の持つ清らかな風合いを
お楽しみいただきたい。

そのような想いから、あえて箸の上半分のみに
錫蒔絵を施しました。

さらに職人がひとつひとつ手作業で仕上げた
「削り箸」に蒔絵しておりますので
手馴染みがよく、しっとり吸い付くような
持ち心地も味わっていただけることと思います。

指先で感じる心地よい温もりと輝きが
心にまで澄みわたっていく・・・
そのような食卓をどうぞお楽しみくださいませ。

箸には「人と人とを橋渡しする」という意味があり、
結婚祝いや長寿祝いなど、ご家族の絆を深める
贈りものに相応しいカトラリー。

縁起の良い紅白梅を描いた木箱もご用意しておりますので、
おめでたい席のギフトに、ぜひご利用ください。