ビジネスマンのたしなみ「カフス」でオシャレを楽しむ｜正しい付け方&ブランド紹介

スーツの袖口からさりげないオシャレを演出してくれる「カフス」。
ワイシャツのアクセントにもなり、上品でカッコよくスーツを着こなせる優れものです。

しかし、カフスについて、意外と知らない方も多いのではないのでしょうか。

「カフスって聞いたことあるけど、どうやって使うものなの？」
「カフスを付けてみたいけど、カフスの付け方がわからない・・・」
「カフスの種類がありすぎて、どれを付ければ良いの？」

そんな方のために、こちらでは、カフスの歴史や種類、カフスの正しい付け方を詳しくご紹介いたします。
また、記事の後半では、おすすめのブランドカフスもご紹介していますので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

カフスとは

「カフス」とは、ワイシャツの袖口を、ボタンの代わりに留めるアイテムのことをいいます。

正式名称は「カフリンクス（cuff links）」といい、日本ではカフスボタン、カウスボタンとも呼ばれています。

カフスといえば、「結婚式などの特別なイベントで付けるもの」や「ご年配の方が趣味で付けるもの」といったイメージを持つ方も多いかもしれません。

ですが、実は、普段のビジネスシーンでも付けられるカフスも販売されていますし、若い方でもカフスを付ける方は多くいらっしゃいます。
カフスを付けることで、オシャレ度が上がり、スーツをよりカッコよく着こなすことができますよ。

そんな、幅広い年代に愛用されているカフスの歴史や種類について、下で詳しくご紹介していきます。

カフスの歴史

カフスの歴史は、17世紀のヨーロッパにまで遡ります。

当時、袖口の装飾アイテムとしてレースやリボンを用いていましたが、17世紀に入り、ゴールドやシルバーのボタンを金属製の鎖でつないだもので留めるようになりました。
これが、カフスの起源となります。

当時、カフスは職人によって一つ一つ手作業で作られていたため、一部の上流階級しか手に入れられない高級アイテムとされていました。
ですが、 18世紀半ばから19世紀頃にかけて起こった産業革命によって大量生産が可能となり、 一般家庭にも広く普及しました。

カフスの種類

カフスには、大きく分けて4つの種類があります。
最も一般的な形のスウィヴル式、ピアスのような形のスナップ式、そして固定式とチェーン式の4つです。

スウィヴル式

留め具はT字状で、ばね式になっているタイプのもの。 留め具を倒して真っ直ぐ（棒状）にして重ねたシャツの袖口に通した後、再び起こしてT字状に戻して留めます。

スナップ式

ピアスのように、メインパーツと留め具（スナップ）が分かれているタイプのもの。 メインパーツを重ねたシャツの袖口に通した後、留め具をつなげて留めます。

固定式

留め金部分が固定されているタイプのもの。 メインパーツと留め具がつながっているため、袖口にそのまま挿して留めます。

チェーン式

留め金部分が固定されているタイプのもの。 メインパーツと留め具がチェーンでつながっているため、袖口にそのまま挿して留めます。

スウィヴル式は、最も使いやすくスタンダードなタイプのカフスです。
スナップ式も、ピアスのようにボタンホールに通して留め具で裏から留めることで使用できます。

袖口にそのまま挿して留める固定式やチェーン式のカフスを使う際は、 シャツによってはボタンホールのサイズが異なり入りにくいこともあるので注意してくださいね。

カフスを付けられる袖の種類

カフスはワイシャツに付けて使用しますが、シャツによっては付けられない場合もあります。

そこでこちらでは、カフスを付けられるシャツと付けられないシャツについて詳しくご説明させていただきます。

カフスを付けられるシャツ

コンバーチブルカフス

袖口の片方にボタンがあり、ボタンホールが両方にあるタイプです。 ボタンでもカフスでも留めれるようになっています。

ダブルカフス（フレンチカフス）

袖を折り返して2重にして、カフスで留めるタイプです。 ボタンはついていないため、カフス専用のシャツとなっております。

テニスカフス

ボタンはなく、両方にボタンホールがあるタイプです。 カフス専用のシャツで、最も正式な袖口のタイプとされています。

カフスを付けられないシャツ

シングルカフス（パレルカフス）

袖口の片方にボタンがあり、もう片方にボタンホールがあるタイプです。 ボタンホールが片方にしかないため、ボタン専用のシャツです。

ターンナップカフス

袖を折り返して2重にし、ボタンで留めるタイプです。 ボタンホールが片方にしかないため、こちらもボタン専用です。

店頭で販売されている大半のワイシャツは、コンバーチブルカフスとシングルカフスです。
日常的にカフスを使用する場合は、コンバーチブルカフスのワイシャツが良いでしょう。

少し珍しいダブルカフスやテニスカフスのワイシャツは、結婚式やパーティーなどで着用するとオシャレ上級者に見えますよ♪

カフスの正しい付け方

こちらでは、カフスの正しい付け方を写真付きでご紹介してきます。
※今回着用しているシャツは「コンバーチブルカフス」、カフスは「スウィヴル式」のものを使用しています。

1. カフスを付ける際は、まず袖口をしっかりと重ねます。
2. 重ねた袖口にカフスを挿します。
3. カフスの留め具を倒して固定します。
4. 上から見て綺麗に留まっているか確認したら完成です。

今回は、最も一般的なコンバーチブルカフスのワイシャツを使用しましたが、他のシャツも同様の付け方でカフスを付けることができます。
また、スウィヴル式以外のカフスも同様に、袖口にカフスを挿して留めてくださいね。

ワンランク上のオシャレを楽しむ！ブランドカフスおすすめ10選

こちらでは、スーツに似合うブランドカフスおすすめ10選をご紹介していきます。

カフスはデザインが豊富なので、ワンランク上のスーツスタイルに決まる、ぴったりのカフスを見つけてみてくださいね♪

英国紳士の代名詞、「DUNHILL（ダンヒル）」のカフス

「AD」のロゴが目を引く「DUNHILL（ダンヒル）」のシルバーカフス。
何層もの縁取りデザインが施されたダイヤモンド型のシンプルなカフスは、どんなスーツスタイルにもお似合いです。
パーティーシーンではもちろん、毎日のビジネスシーンでも気軽に使えるおすすめのカフスですよ。

バーバリーチェックが印象的♪「Burberry（バーバリー）」のカフス

男女問わず人気の高いブランド「Burberry（バーバリー）」のカフス。
キャメルと黒と白、そして赤のラインの入った、通称バーバリーチェックが特徴的なデザインです。
シンプルなスーツをオシャレに演出してくれる、コーディネートのワンポイントアイテムとしてお使いいただけます。

袖口から溢れる良いオトナ感！「Montblanc（モンブラン）」のカフス

ドイツを起源とした高級筆記具メーカー「Montblanc（モンブラン）」から紹介するこちらのカフス。
袖口からちらりと覗くシンボルマークのホワイトスターからは、可愛らしさの中にオトナな上品さが伝わってきますね。
ジュエリーのような存在感を放つモンブランのカフスは、身に付けるだけでオシャレ上級者になれます。

上品×スポーティでスーツスタイルが決まる。「EMPORIO ARMANI（エンポリオアルマーニ）」のカフス

イタリアが誇る高級ファッションブランド「EMPORIO ARMANI（エンポリオアルマーニ）」のカフス。
シックな黒地にトレードマークのイーグルが目立つ、アルマーニらしいデザインとなっております。
スポーティで男性的な印象を与えてくれるこちらのカフスは、スーツスタイルをカッコよく決めてくれますよ。

金粉の蒔絵が美しく輝く♪　宮内庁御用達「漆器 山田平安堂」のカフス

外務省や各国の大使館で愛用されている、宮内庁御用達「山田平安堂」の蒔絵カフス。
金蒔絵に漆を重ね塗りして研ぎ出す伝統的なカフスのデザインは、いつものスーツスタイルに深みをプラスしてくれますよ。
華やかで、どこか落ち着いた色合いのカフスは、温かみのある上品な男性に仕上げてくれます。

クラシックとモダンが融合した、「DAKS（ダックス）」のカフス

イギリス王室御用達ブランドの一つである「DAKS（ダックス）」のカフス。
鏡面に磨かれたシルバーボディと斜線が作る幾何学的なデザインが、 シンプルながらも、洗練された飽きのこないモダンなデザインを作り上げています。
DAKS（ダックス）のネクタイピンと揃えて、普段のビジネスシーンに付けるのも良いですね。

ユニークな世界地図デザイン♪「elizabeth parker（エリザベス・パーカー）」のカフス

1995年に設立した、比較的新しいブランド「elizabeth parker（エリザベス・パーカー）」のカフス。
従来の慣習にとらわれないユニークなデザインのアイテムが豊富のため、多くの男性から高い支持を得ています。
袖口から覗くユニークな世界地図デザインのカフスに注目が集まること間違いありませんよ。

レインボーカラーが可愛らしい！「Paul Smith（ポールスミス）」のカフス

カラフルなストライプの色味が特徴的な「Paul Smith（ポールスミス）」のカフス。
ミニクーパーの形をしているので、他にはないオシャレで上品なスーツスタイルが完成します。
ちょっとした話題にもなるカフスをつけて、周りの男性と差のあるスーツコーデを楽しみましょう。

柔らかなパールで袖口を優雅に彩る。「SIMON CARTER（サイモン・カーター）」のカフス

イギリスのメンズアクセサリーブランド「SIMON CARTER（サイモン・カーター）」のカフス。
真珠を育む真珠母貝（mother of pearl）を加工して作られたカフスは、安らぎを与えてくれる柔らかな輝きを持っています。
スーツスタイルにも合わせやすいパールの輝きは、ビジネスシーンを優雅に演出してくれるのでオススメです。

上品な曲線美でスーツがオシャレに♪「TAKEO KIKUCHI（タケオキクチ）」のカフス

ツイストデザインがポイントの「TAKEO KIKUCHI（タケオキクチ）」のカフス。
紐カフスのようなカジュアルさと金属ならではの高級感を合わせ持つスタイリッシュなカフスです。
シンプルなビジネススーツに普段使いとして、ドレススーツを華やかに飾るワンポイントアイテムとして付けれる万能なカフスですよ。

まとめ

いつものスタイルを華やかに見せてくれるカフス。
お気に入りのカフスを付けて、スーツでもっとオシャレを楽しんでいただければ幸いです。