珍しいお料理を楽しむのなら、やはり器にもこだわりたい・・・
とっておきの一品をお披露目し、楽しく頂くためのお皿。珍味入れにこだわるのなら、見た目は華やかでお料理を引き立てる、漆器の器がおすすめです。
ただ、珍味を入れて楽しむ漆器を選ぶにあたって、素材には気をつけたいところ。とっておきの珍味を楽しむための器選びのコツと共に、おすすめの珍味入れをご紹介いたします。
珍味入れとは。
ちんみいれ【珍味入れ】
珍味を入れるための小さな容器。一般にふた付きの陶磁器で、からすみ、このわた、うるかなどの酒の肴(さかな)を入れるのに用いる。
出典|講談社食器・調理器具がわかる辞典について
引用元:コトバンク
日本の三大珍味といえば、「うに」、「このわた」、「からすみ」。
珍味入れといえば陶器のものや、ガラス製のものなどが一般的ではありますが、特に日本の食材と相性が良いのは、やはり漆塗りの珍味入れ。
古くからお祝いの席では欠かせなかった漆器ならではの漆黒や朱の高級感ある色合いが、とっておきの一品を一層引き立ててくれます。
蓋付きのものを用意することで、お料理を頂く直前まで何が入っているか分からない・・・といった演出ができるのも、楽しみの1つではないでしょうか。
近世以降、漆は、身の回りのさまざまな家具、調度、汁器に塗られ、日常生活になくてはならないものとなった。(中略)塗りものが浸透したのは、その機能性と装飾効果ゆえである。漆は、人々のくらしに豊かさを添えるものであり続けた。
国立歴史民俗博物館『企画展示 URUSHIふしぎ物語 -人と漆の12000年史-』(歴史民俗博物館振興会、二〇一七)一二〇頁
お皿の美しさにこだわるのなら、本漆の器を。
お皿そのものの美しさにこだわるのであれば、本漆の器をおすすめします。
漆の器は使えば使うほど、正確に言うと、きちんと洗ってきちんと拭く、といった手入れを重ねるほど、艷を増していきます。
漆の器は縄文時代から愛され続けてきました。お料理の美味しさを一層引き立てる美しさと、大切に扱いたくなる魅力があり、まさに至高の食器。是非一度、お試しください。
珍味を食器ごと冷やしたいなら、素材に注意。
せっかく用意したこだわりの一品。珍味の温度にもこだわり、お客様にお出しする直前まで器に入れて冷やしておきたい、といったこともあるかと思います。
本漆塗りのものや、木製の漆器は急激な温度変化に弱く、冷蔵庫に入れたままにすると、破損してしまう可能性もございます。樹脂を使用した素材であれば、取り扱いも簡単なのでおすすめです。
おすすめの漆器の珍味入れ、5選。
こだわりの珍味を華やかに演出し、美味しさを引き立ててくれる、おすすめの漆器の珍味入れをご紹介いたします。一皿で食卓の雰囲気を一変させてしまう、ここぞ!という時にお使い頂けるような器もございますので、ぜひご参考ください。
【山田平安堂】丸珍味入 白檀
使い込むほどに飴色が徐々に鮮やかに変化する、「白檀塗り(びゃくだんぬり)」という非常に手間がかかる技術で塗られた一品。丸みを帯びた独特な形は、何が現われるのだろう、と期待感を一層高めてくれる。樹脂製、本漆塗り。
商品を詳しくみる>>>
【山田平安堂】栗の珍味入
季節の珍味入れとして食卓にユーモアを。愛らしい栗の形の珍味入れ。海鮮系の珍味などを入れて、冷蔵庫に冷やしておけるのもポイント。樹脂製、ウレタン塗り。
商品を詳しくみる>>>
【山田平安堂】珍味重 金俵(木箱入)
金箔で仕上げた二段の珍味入れ。内側には朱色の漆が塗ってあるので、蓋を開ければさらに華やかに。ここぞという時に使いたい、食卓の雰囲気を一気に華やかに演出する一品。木製、本漆塗り。
商品を詳しくみる>>>
【漆器のしもむら】彩(いろどり)珍味入れ
5種類のカラフルな色合いが可愛らしい珍味入れは、ひな祭りなどおめでたく楽しい席にぴったり。珍味入れとしてはもちろん、薬味入れなどにも。木製、本漆塗り。
商品を詳しくみる>>>
【合名会社関漆器店】朱 鈴形 珍味入
鈴の音が聞こえてきそうな佇まいの珍味入れ。縁起物としても馴染み深い鈴の形は、日本の食材とも相性が良い。木製、本漆塗り。
商品を詳しくみる>>>
まとめ
この食材は何でしょう・・・と皆で考えながら食材の風味を味わう時間は、珍味をお出しした時の楽しみの1つ。こだわりの一皿で、そんな珍味を楽しむ時間を一層華やかに演出してみてはいかがでしょうか。