お客様へお出しする和菓子に添える、和菓子切(わがしぎり)。
器やお皿だけでなく、和菓子切にまでこだわりを感じると、それだけでお茶の時間が忘れられない一時となりそうですね。
お客様へお出しする食器の隅々までこだわりたいという方へ、漆器の和菓子切をご紹介いたします。
和菓子切でささやかに伝える、おもてなしの心
和菓子に添えられた、1本の和菓子切り。
ゆるやかな曲線、研ぎ澄まされた先端、上質な光沢。
職人の手によって1つ1つ磨き上げられた和菓子切りは、まるで、日本の刀をイメージさせるような、芸術的な仕上がりになっております。
お招きされたお客様はその美しさに、はっと、見入ってしまうかもしれません。
そんな驚いた顔や、喜んだ顔を見られると思うと、また次にお客様をお迎えするのが一層と楽しみになりそうです。
そのささやかだけれども、行き届いた気持ちが漆器の温もりと共に伝わることで、すてきな時間を演出してくれます。
また、美しい和菓子切りは、フルーツやオードブルなどにお使い頂いても上品な印象に。
おもてなしのシーンにあわせて使い分けることができる、ささやかながらも便利な一品です。
食卓に華を添える漆器の和菓子切
唇に触れるものが、プラスチックか、土のものか、漆かというのは気分的にもものすごい差があると思います。
赤木 明登、日置 武晴、高橋 みどり『毎日つかう漆のうつわ』(新潮社、二〇〇七)八頁
せっかく用意したとっておきの和菓子を最後まで美味しく味わっていただくのなら、木製、漆塗りの和菓子切がおすすめです。
まず、木(竹)製のものであれば、金属のように極端な温度の変化がありません。
季節を問わず、和菓子を口にし、和菓子切りが触れた瞬間も優しい口触りになります。
次に、漆塗りのものについて。
自然界最強ともいわれる漆を塗った和菓子切は、肌なじみもよく、何代にも渡ってお使い頂ける耐久性も兼ね備えています。
何より、漆器が口に触れた時の、滑らかで優しい感覚。
一度この魅力に触れてしまうと、他の素材のものは使えなくなってしまう、といった方も多いのではないでしょうか。
日本人が漆器を使い始めた歴史は、縄文時代にまで遡ります。
今もなお漆器が愛され続けているのは、私達人間が本能的に心地よい、と感じている証拠、といっても過言ではないでしょう。
おすすめの漆器の和菓子切、5選
ここからは、特別なお客様へお出ししたり、午後のお茶の時間に頂くお菓子や果物の美味しさが引き立つ、漆器の和菓子切をご紹介いたします。
末永く使うことの出来る漆器の和菓子切、いつまでも使いたくなるようなシンプルなデザインのものがおすすめです。
【山田平安堂】竹和菓子切 金箔
柄の部分に金箔をあしらった和菓子切。金箔の上品な輝きと漆黒のコントラストが美しい。
品質:漆塗り/竹製
【山田平安堂】竹和菓子切 朱/黒(単品)
単色で仕上げたシンプルな漆器の和菓子切。古くからハレの日の器などにも重宝されてきた朱色と、美しい色彩の和菓子を引き立てる漆黒の2色。
参考価格:¥2,750(税込)
品質:漆塗り/竹製
【輪島キリモト】和菓子切り・ 生漆(5本1セット)
朴の木を使った少し大きめサイズの和菓子切り。しっかり手に持つことができ、丁寧に削られた先端は切れ味抜群。なめらかな曲線は美しく、朴の木目を活かしたシンプルな和菓子切り。
品質:漆塗り/木製
【漆器の井助】和菓子切り
木製漆塗りの先割れの和菓子切り。木製ならではの口当たりのやわらかさはもちろん、他の器を傷つけにくい、というメリットも。特に漆器のお皿を使う時におすすめ。
品質:漆塗り/木製
【漆器の井助】菓子切フォーク
木製漆塗りの先割れの和菓子切り。和菓子だけでなく、果物などにもお使いやすいフォーク型のデザイン。
品質:漆塗り/木製
まとめ
同じ色のものを数本用意しておくのも良いですが、一本ずつコレクションを集めるように別の色、形のものを買い揃えていくのも良いでしょう。
器や椀ですと手が出にくい金箔をあしらった漆器も、和菓子切なら取り入れやすいのでおすすめです。
和装をして、お友達と上品なお茶会を・・・なんて楽しみが増えるかもしれませんね。