漆器の片口とトレー

日本酒をいただく器としてはもちろん、ちょっとしたおつまみやナッツを入れるのにもぴったりな、片口。
鳥の顔のようなどこか愛らしい形が特徴的な器ですね。

片口を酒器として、「直接口に触れる使い方」をする方におすすめしたいのが、漆器の片口。
漆器ならではのなめらかな口当たりが、日本酒の美味しさを引き立てます。
なにより、お酒を嗜むいつもの食卓に、漆塗りの美しさが華を添えるのではないでしょうか。

片口とは。酒器としても、食器としても優秀です。

山田平安堂の漆器のペア片口

片方だけに口がついたうつわ、だから「かたくち」 少しだけ遊び心のあるうつわです。
季節の食材を盛ったり、庭のお花を生けたり、とっておきのお酒を注いだり、その時々の表情を楽しんで

引用元:かたくち屋

片口は口径が大きいため、お酒の香りを楽しむ酒器として人気があります。
容量は一合~二合ほどのものが多く、徳利の代わりにも盃の代わりにもなるのも面白味の一つです。

また、ちょっとしたおつまみやナッツを盛る小鉢として使ったり、お客様をお招きした際は自家製ディップを入れたりと、好みに合わせて幅広い用途にお使いいただけるのも魅力ではないでしょうか。

ハレの日も、そうでない日も。漆器の片口でお酒を頂く贅沢。

漆器の片口

特別なお祝いの日にも、一日の終わりのくつろぎのひと時にも・・・
日本酒を味わう時に、ぜひお使いいただきたいのが、漆器の片口です。

口に触れた時に、なめらかで優しい感覚のある「漆器」。
一度この魅力に触れてしまうと、他の素材のものは使えなくなってしまう、という方も多いといいます。

唇に触れるものが、プラスチックか、土のものか、漆かというのは気分的にもものすごい差があると思います。

赤木 明登、日置 武晴、高橋 みどり『毎日つかう漆のうつわ』(新潮社、二〇〇七)八頁

近世以降、漆は、身の回りのさまざまな家具、調度、汁器に塗られ、日常生活になくてはならないものとなった。(中略)塗りものが浸透したのは、その機能性と装飾効果ゆえである。漆は、人々のくらしに豊かさを添えるものであり続けた。

国立歴史民俗博物館『企画展示 URUSHIふしぎ物語 -人と漆の12000年史-』(歴史民俗博物館振興会、二〇一七)一二〇頁

日本人が漆器を使い始めたのは、なんと縄文時代にまで遡るとか。
今もなお漆器が愛され続けているのは、私達人間が「本当に心地よい」と感じてる証拠といっても過言ではないでしょう。

漆塗りの片口に、お気に入りの名酒をなみなみと注ぎ、至福のひと時を味わってみてはいかがでしょうか。

おすすめの漆器の片口

こだわりの名酒を嗜む酒器として、大切なお客様をもてなす際の器として、おすすめしたい漆器の片口。
ついつい集めたくなるような、愛らしい形の片口をご紹介いたします。

侘び寂びを感じる、「溜塗」の片口

山田平安堂の漆器の片口 溜

宮内庁御用達の漆器ブランド、山田平安堂の片口。
光の映り方により、色合いが微妙に変わって見える「溜塗(ためぬり)」で仕上げられている。
溜塗のしっとりとした透明感と神秘的な佇まいは、昔から「侘び寂び」を求める茶人たちにも大変人気があった。

素地は木材ではなく樹脂を使用しているため、比較的揃えやすい価格帯なのも嬉しい。

【山田平安堂】片口 溜

参考価格:¥3,850(税込)
山田平安堂本店で見る楽天市場店で見るYahooショッピング店で見る

美しい佇まいに、遊び心が隠れる片口

かたくち屋の漆器の片口、田澤祐介 uronge

ふっくらと膨らんだ釣鐘型の片口。
お酒が美しく流れるように、口を薄く仕上げるなど、美しい佇まいの影に考え抜かれた実用性が隠れている。

【かたくち屋】田澤祐介 蒔地漆 片口 釣鐘型 透白

参考価格:¥19,800(税込)
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人の手の温もりを感じる、シンプルな片口

うまいもん.comの漆器の片口、川連塗り工房「寿次郎」 4寸片口

シンプルで上品な4寸片口。
通常は行う研磨の工程を省き、刷毛で塗り上げたまま乾燥させる高度な技法を用いることで、優しく柔らかな雰囲気に。
原材料は全て天然素材、また全行程が手作業というこだわり。
人の手からしか生まれない、こだわりの手触り、口当たりを楽しみたい。

【うまいもん.com】川連塗り工房「寿次郎」 4寸片口

参考価格:¥17,600(税込)
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抜群の切れ味が嬉しい、四方型の片口

輪島キリモトの漆器の四方片口・拭漆・黒

抜群の「切れ味」の良さを誇る“口”が特徴の片口は、木材の加工に長けた熟練の職人だからこそ作ることができるもの。
サイズは容量約400ml=約2合と約600ml=約3合の二種類から選べる。
比較的大きめなサイズ感なので、ドレッシングを入れて食卓に置くなど、用途も様々。

【輪島キリモト】四方片口・拭漆・黒

参考価格:¥49,500(税込)
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【忠之助商店】土直漆器 漆塗り 片口 お月見

忠之助商店の土直漆器 漆塗り 片口 お月見

日本酒を注ぐと、底に描かれた月がゆらめく、風流な片口。
一合サイズなので、ゆっくりと名酒を嗜む贅沢なひと時を楽しみたい。
木目を透かせる「木地呂(きじろ)塗り」や、満月と三日月をかたどった金箔の上から漆を重ねる「白檀(びゃくだん)塗り」といった職人技が光る一品。

【忠之助商店】土直漆器 漆塗り 片口 お月見

参考価格:¥13,200(税込)
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まとめ

漆器の片口はハレの日を祝う器としてぴったりですが、シンプルなデザインのものを選ぶことで、日常使いにも上品に溶け込みます。
幅広い用途でお使い頂ける片口は、使い方を工夫すればどんな席にも、お料理やお酒にもお使い頂けます。

自分だけの一品を、探してみてはいかがでしょうか。