創業1919年。宮内庁御用達の漆器専門店 『漆器 山田平安堂』公式オンラインショップ(WEB本店)
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お椀 (飯椀・汁椀・吸物椀)
お盆・お膳 (ランチョンマット)
鉢・ボウル (小鉢・サラダボウル)
ボンボニエール (菓子器・丸器など)
重箱・一ヶ重 (重箱・和菓子セット)
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グラス・酒器 (盃・屠蘇器など)
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小箱・手文庫 (小箱・文箱など)
ステーショナリー (万年筆・デスク小物)
箸・箸置・サーバー (カトラリー・菓子切)
テーブル小物 (楊枝入・薬味入など)
茶托 (茶托5枚組)
装飾品・小物類 (アクセサリーなど)
漆器はお手入れもお取扱いも 簡単です。是非気軽に、 身近にお取扱いください。
口当たりの良い器と言って一番最初に思い浮かぶのは、「汁椀/めし椀 薄挽」。 我が家でも愛用しているのですが、 僕自身口を付けるたびに「おっ、やっぱりいいな」と感じる器です。 こちらのお椀の特徴は、縁の部分を薄く薄く削ることによって、極限まで口当たりにこだわっているところ。 例えばビールや日本酒なんかも、「うすはり」のグラスで飲むと美味しいですよね。 それと同じで、薄挽のお椀は料理の味や舌ざわりがダイレクトに伝わってきますので、口を付けた時の感覚が本当に良い。 いつもの料理の味わいが、より繊細に感じられる器だと思っています。
本来、ある程度価格帯の高いお椀には、「縁布(ふちぬの)」といって口を付ける部分や底の部分に布を貼っていることが多いんです。 これは、お椀の縁が欠けてしまうことを避けるため。木の周りに布を充てることで補強するためのものです。 でも、平安堂の「薄挽」はあえてその補強をしていません。 熟練の職人がろくろを使って丁寧に削りだして、 数ミリ、数グラムの極限まで薄く仕上げています。
もちろん、耐久性は多少犠牲にしてしまっているのですが、その代わり口当たりの良さと上品さは格別だと思います。 薄い器に熱い料理を盛りつけると、熱くて手に持ちづらいということが起きるのですが、 漆器は断熱性も高いので比較的その心配も少ないのも特徴です。 口当たりを楽しむための器というものがあっても、 贅沢でいいんじゃないかなあと思っています。
平安堂スタッフの中で人気が高いのは、漆器の「天然木スプーン」。 時々好きな漆器を選んで家で使ってもらうことがあるんですが、その時にこのスプーンを選ぶ人が多いですね。 食べ物をすくうという役割だけで考えれば、金属のスプーンの方が形もデザインもさまざまなものがありますが、 やっぱり口当たりは漆器が抜群にいいんですよね。 木製ということもあって、口に入れた時の当たりが柔らかいですし、 食器と触れ合った時にもかちゃかちゃと音が立たない。 ただカレーを食べるだけでも、漆器のスプーンで召し上がっていただくと一味違うと思います。 小さめサイズでお作りしている「ファーストスプーン」は、赤ちゃんにも安心して使っていただけます。 小さい子どもは熱いものを口に入れるのを嫌がることも多いのですが、漆器のスプーンは熱が伝わりづらいので離乳食を食べさせるのにもぴったりなんです。 うちの息子たちも、小さい頃から漆器のスプーンを愛用していて、今では私よりも漆器のスプーンを使いたがりますよ(笑)
平安堂でご紹介している酒器は、実はあまり口当たりを意識して作ったわけではないのですが、 漆塗りならではの質感みたいなものを楽しんでいただけるのではと思っています。 「花見盃」のように伝統的な形の酒器は、やはりハレの席でお使いいただくとぐっと風情が出るのではないでしょうか。 「蕎麦猪口」はお蕎麦をいただく時にはもちろん、ちょっとしたカップみたいにしても手ごろなので、 我が家ではコーヒーやお茶をいれて、おやつの時間に使うことも多いです。 「銀地盃」は時間が経つにつれて次第に寂びが出てくる器。重みのある見た目ですが、 木製なので口当たりは意外と軽やかというところも面白く思っていただけるかなと。 お酒は本当にちょっとしたことで味が変わるものですから、形や素材が違う色々な酒器で飲み比べをしてみるのもいいですよね。 その選択肢の一つとして、漆器にも気軽に挑戦していただければ嬉しいですね。
僕は漆器屋だからかもしれないけれど、金属を口に入れるのが苦手で。 韓国料理屋さんに行っても、ついつい木のお箸をもらってしまうことが多いです。 ただ、必ずしも全部の食器が木製とか漆塗りであれば良いとは思っていません。ガラスにはガラス、陶磁器には陶磁器と、 それぞれの良さがあると思っています。 例えばカクテルなんかは、色や見た目も楽しむものですから、やっぱりグラスで飲みたい。 そのため、平安堂が運営する「He&Bar(Heiando Bar)」でもお酒は基本的にグラスでお出ししています。 漆器ならではの口当たりの良さを知っていただきつつ、漆器屋のエゴにはならないように。 これからも皆様に楽しんでいただけるよう、色々なご提案を続けていきたいなと思っています。