今月の手土産
グラス龍
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扇面額 春秋

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フォトフレーム特集

“漆器は普段から使えるもの”という認識を持っていない人が多くいらっしゃるのでは…と思うのですが、そういった方に、ぜひ思い切ってチャレンジしてほしい、というのが今回のテーマです。

「漆器」というと、皆さんが一般的にイメージされるのは「ハレの器」。漆塗りの器は昔から日常的に使われてきたにも関わらず、「日々の食卓を潤してくれる器」という認識を持っていただきづらい。それは漆器屋としてすごく淋しい部分です。本来あるべき「自分たちの食卓を豊かにするために買う器」というのが、僕たち食器屋にとっては一番うれしいので、もっと気軽に、漆の器を使ってもらえたらと思っています。

お椀とお箸は大体漆器か、それに近いものをお使いかと思いますので、プラスアルファで、ぜひ使ってほしいと思うアイテムを、今回は3つご紹介します。

私がまず初めにおすすめしたいのは、ランチョンマットです。
ランチョンマットというと、布で出来たものを敷く人が多いと思うのですが、布は汚れやすいですし、お醤油の染みやカレーなど、汚れに気づいた時には時間が経ちすぎていて、洗濯しても取れなくなってしまう…。そう考えると、かえって手間じゃないかと思うんです。そこでこちらの、漆器のランチョンマットのご提案。こちらは、何かをこぼしてしまっても拭くだけで綺麗になるので、気軽に使っていただきやすいアイテムだと思います。

それからこのランチョンマットの良いところは、何と言っても木製であるということ。石などで出来たテーブルに、陶器や磁器のお皿を載せると、硬いもの同士がぶつかる、品のない音がしてしまいますよね。そこに木製のマットを敷けば、木の吸音性、と言うのでしょうか。木は硬い素材ではあるのですけれども、しっとりとした柔らかさも備えているので、上に陶磁器のうつわを載せても、コトコトと優しい音がするんです。

漆塗りのランチョンマットは空間がぐっと締まるので、テーブルに出しっぱなしにしていただいてもかっこいいと思うんですよね。デイリーで使っていただきたいので、基本的には木目を残したもの、刷毛目にしたものなど、傷が目立ちにくい仕上げにしています。ラインナップもウレタン塗りのものから漆塗りのものまで、幅広く取り揃えているので、ご予算とお好みで選んでいただければと思います。

漆塗りのランチョンマットは黒と朱、プレーンな色をご用意しているので、和食はもちろん、洋風の器を載せたときにもお皿がぱっと映えるのではと思います。

お客さんが家に来たときなどにも、さっとこのランチョンマットを敷いて、上に白いケーキ皿などを載せたら、それだけで様になる。そんな風に、どんな時にも気軽に使ってもらえると嬉しいです。

次に試してほしいのは、サラダボウルなどの鉢。お椀など一人ひとりの器だと、家族で使うには数も必要になるので、初めての方にはまず、家族みんなで使えるサラダボウルから試してもらうのがいいのではと思います。

その中で平安堂が一番お薦めしているのは「サラダボウル昇龍」。落ち着いたカラーの器で、洋風料理を盛り付けてもかっこいい。サラダって毎日食べたいものですから、漆塗りのものをひとつ、使ってもらえると嬉しいです。

最後におすすめしたいのが、この「平鉢」。こちらはサラダだけでなく、ご飯をよそっても、煮付けたものを盛り付けても映えるので、かなりオールマイティーな器です。我が家ではこの鉢に素麺も入れているんですよ。

ファミリーで1個、というならこういう王道な感じがおすすめです。また、焼き物やガラスだとどうしても器自体が重くなってしまいますが、漆器は軽い。漆器ならではの使いやすさも感じてもらえる器ではないかと思います。もちろん、陶磁器、磁器、ガラスの器にも使いやすい部分がありますが、実は漆器にも「軽い」「料理を選ばず映える」などのいい面が沢山ありますから、ぜひ試していただきたいですね。

漆器を使ってみたいけれど、まだひとつ踏み出せない。そんな方にはランチョンマットやみんなで使う器、これが絶対におすすめです。今回ご紹介したアイテムはどれも、いつもの食卓で使いやすく、毎日の食事を美味しくしてくれる器。漆の良さに日常で触れる、そのきっかけになればと思います。

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