=wachaの器=
カフェレストラン"Wacha"について
一番最初に手にする"Menu"
ここから漆器で製作して欲しいと言われた時は
正直、これは困難なプロジェクトになると
覚悟を決めました。
ダイニングテーブルも漆器で・・
お弁当ではなく重箱で食事を出したい・・
マットのサイズが定番の大きさだと合わない・・
やはり、Wachaのテイストをもっと食器に反映させたい・・
全てのリクエストに、100%120%の回答を
弊社として出来ていないのかもしれませんが、
このような形で、漆の空間を提供する
レストランが出来上がったことに
ただただ感謝いたしますし、この空間が
来店されるお客様にとり快適であることをお祈りいたします。
漆器は、このような時代であっても
大半が手作業ですから、かねがね、
「もっとお客様のニーズに対し、柔軟に取り組めるのではないか」
と考えていました。
今回は、弊社のその考えが、相応の形で表現できたのでは
ないかとも思っております。
飲食業の方にとり、器はもしかしたら脇役かもしれません。
安ければ、安いほうが良いのかもしれません。
しかしながら、一部の方にとっては、
食器は、自分の作り上げた作品(料理)を表現する
大切なキャンパスであろうと信じています。
そのような方々に、少しでも評価される器作りを心がけたいと思いますし、
そのような方々に、大切に思って頂ける漆器屋でありたいと思います。
Wachaのオープニングに携わり、このような想いが
さらに強く、そして会社の大切な使命の一つであると改めて
感じるに至りました。
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