わずかながら残っていた技法がありました。
その名を『白檀塗(びゃくだんぬり)』と言います。
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『栴檀(せんだん)は双葉より芳し』
という言葉を聞いた事がありますか?
“本当に秀れた能力のある者は、幼い頃からその兆しがある”という意味、
なのだそうですが、この『栴檀』、実は香木である白檀の別名。
普通の香木は焚くことによって香りを感じるものなのですが、
白檀は木自体が香るためにこのような諺がうまれたのでしょう。
古の時代より白檀や伽羅といった、香木の香りを楽しむ
香道は日本の伝統的な芸道として発展してまいりました。
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