【二十四節気】穀雨(こくう)とは?意味やこの季節の風物詩など基礎知識をご紹介

穀雨(こくう)は、二十四節気のひとつ。
現在の暦では4月19日・20日頃からの期間を言います。
こちらでは穀雨について、意味や七十二候、穀雨のころのイベントや豆知識などをお伝えします。
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穀雨は「穀物を育てる恵みの雨が降る」ころ
穀雨(こくう)は、日本の季節の目安となる二十四節気のはじめから6番目の節気。
お米や作物を育てるのに欠かせない柔らかな春の雨がしっとりと田畑を潤し、土に栄養がため込まれるころのことを指した名前です。
2025年の穀雨は4月20日(土)~5月4日(日)。
5月5日からは次の節気「立夏(りっか)」です。
七十二候では「葭始生」「霜止出苗」「牡丹華」
二十四節気のそれぞれを「初候」「次候」「末候」の三つに分けたものが「七十二候」です。
4月20日~5月4日は七十二候で「葭始生」「霜止出苗」「牡丹華」となります。
葭始生(あしはじめてしょうず) 4月20日頃~

穀雨の初候は「葭始生(あしはじめてしょうず)」。
夏になると水辺を覆う葭が、このころから芽吹きはじめます。
葭は葦と同じもので、「よし」と読まれることもあります。
霜止出苗(しもやんでなえいづる) 4月25日頃~

4月25日からは、「霜止出苗(しもやんでなえいづる))」。
初夏が近づき、霜が降ることもなくなったことを指します。
田んぼに植える前の苗が、すくすくと大きく育つ時期です。
牡丹華(ぼたんはなさく) 4月30日頃~

穀雨の末候は「牡丹華(ぼたんはなさく) 」。
大輪の牡丹が華やかに花を咲かせます。
牡丹は冬に咲く花というイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、冬に咲く牡丹は「寒牡丹」です。
穀雨のころに旬を迎える食べ物

穀雨のころは、爽やかな甘みのグレープフルーツや甘夏など、大ぶりの柑橘類が旬を迎えます。
ビタミンCやクエン酸が豊富に含まれているフルーツには、疲労回復の効果もあり、少し疲れが溜まりやすいこの時期の健康の維持をサポートしてくれます。
また穀雨の時期には八十八夜があり、新茶が出回り始めます。
すっきりとした香りと甘みのある新茶は栄養価も高いと言われており、昔は「新茶を飲むと一年健康で過ごせる」と長寿の薬としても重宝されたそうです。
穀雨のころの行事・イベント

穀雨のころに行われる行事・イベントには以下のようなものがあります。
・昭和の日(4月29日)
・八十八夜(5月1日)
・憲法記念日(5月3日)
・みどりの日(5月4日)
4月下旬から5月上旬にかけては、毎年祝日が重なり大型連休があります。
2025年のゴールデンウィークは、カレンダー通りの休日の場合は最大4連休と、例年に比べると少し短い印象ですが、気候も良い時期ですので家族や友人と旅行や行楽イベントを計画されている方も多いのではないでしょうか。
5月1日は雑節の「八十八夜(はちじゅうはちや)」。
八十八夜は立春から数えて88日目のことで、昔の人は茶摘みや田植えの準備などの農作業を行う一つの目安としていました。
穀雨にまつわる豆知識

ここからは、穀雨にまつわる豆知識をご紹介します。
雑節「八十八夜」とは?
八十八夜と聞くと、「夏も近づく八十八夜~♪」という出だしではじまる茶摘みの歌を思い浮かべる方も多いかもしれません。
八十八夜は、日本の季節の目安となる雑節のひとつで、立春を1日目と数えた時の88日目のことを言います。
昔は「八十八夜の別れ霜」といって、この頃まで霜が降っていたことから、八十八夜を過ぎると本格的に農作業に取り掛かるとされていたそうです。
ちなみに八十八夜は新茶の日というイメージがありますが、お茶に限らず農業全般にとって縁起の良い日。
八十八という字は組み合わせると「米」になり、稲を植えるための苗床づくりの準備をはじめるのにも適している日とされていました。
中国から伝わった二十四節気や七十二候に対して、雑節は日本で独自に生まれた暦です。
雑節には「八十八夜」のほか、「お彼岸」や「入梅」などがあります。
「百穀春雨」「瑞雨」などの別名もある
穀雨の名前の由来となっているこの時期の雨は、ほかにも様々な名前で呼ばれています。
・百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)
・瑞雨(ずいう)
・甘雨(かんう)
・春霖(しゅんりん)
・花雨(かう)
4月下旬から5月にかけての行楽シーズンの雨には、思わずがっかりとしてしまうこともあるかもしれませんが、恵の雨とともに春は終わりを迎えます。
穀雨が過ぎると、次は「立夏」。
暦の上では、まもなく夏がはじまります。
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