【吉祥文様】日本のおめでたい絵柄は?着物や器に描かれてきた縁起の良い模様をご紹介します
漆器 山田平安堂|吉祥文様を散りばめたぐい呑
日本で古くから縁起が良いとされてきた「吉祥文様(きっしょうもんよう)」。
長寿を願う「鶴亀」文様や、繁栄を表す「唐草」文様などのおめでたい絵柄で、着物や器、日用品などの絵柄として広く親しまれてまいりました。
こちらでは、そんな日本の吉祥文様について、代表的な絵柄やその文様が持つ意味をご紹介します。
宮内庁御用達 漆器 山田平安堂

創業1919年の漆器専門店・山田平安堂。
ハレの日の器から、日常の食卓を彩る器まで、ライフスタイルに合わせて楽しめる漆器をご提案。
他にも、記念品や大切な方への贈り物など、法人様をはじめ個人的なギフトまで、国内外問わず広くご愛用いただいております。
吉祥文様とは?
吉祥文様は、それを手にした人や着物を身に着けた人の幸せを願った、縁起の良い伝統的な模様のこと。
日本の吉祥文様は、古くは中国から伝わってきたものが多く、文化的におめでたいとされる動物や植物を絵柄にしたものや、幾何学模様のものが一般的です。
吉祥文様は、家族や身近な人の幸せを願うために衣類や器の模様として、また贈り物にも多く取り入れられています。
日本の代表的な吉祥文様35選
ここからは、日本で昔から愛されてきた代表的な吉祥文様をご紹介します。
鶴亀(つるかめ)

「鶴は千年、亀は万年」で親しまれる鶴と亀は、言わずと知れた長寿を意味する吉祥文様。
もともとは中国からやってきた吉祥文様です。
鶴亀セットだけでなく、鶴紋・亀甲紋など、どちらか片方でも非常に縁起が良いとされています。
長寿祝いのプレゼントに人気のペア鉢
商品名:寿恵広鉢 鶴亀(ペア)
価格:22,000円(税込)
末広がりで縁起の良いペアのボウルに、職人が手描きで鶴と亀を描きました。
サラダや麺類など、毎日の食卓でお使いいただきやすいサイズです。
大切な方の長寿を願う贈り物におすすめしております。
松竹梅(しょうちくばい)
松竹梅はお正月にも使われる吉祥文様。
松は一年を通して緑の葉をつける常緑樹であることから、竹は天にまっすぐと伸びる姿から、梅は寒さの厳しい季節に花をつけることから。それぞれにおめでたい意味があり、合わせて「生命力」「不老長寿」などを表します。
手のひらサイズの可愛らしいボンボニエール
商品名:ボンボニエール 松竹梅
価格:5,500円(税込)
西洋で慶事の贈り物に喜ばれてきたボンボニエールを漆器でお作りいたしました。
松竹梅や宝尽くしなど、日本の吉祥文様を描いております。
菓子器としてはもちろん、小物入れやインテリアとしてもお楽しみくださいませ。
桜(さくら)
春を告げる桜は、ものごとの始まりを表すおめでたい吉祥文様。
お花見はもともとその年の稲の豊作を願う行事だったことから、「豊かさ」「繁栄」の意味もあります。
ピンクや白の花模様の可愛らしさからも人気の吉祥文様です。
螺鈿で美しい桜を表現したフォトフレーム
商品名:写真立 桜
価格:22,000円(税込)
貝殻のきらきらする部分を用いた「螺鈿(らでん)」で七色に輝く桜を描いた写真立。
縦横どちらでもお使いいただける2Lサイズの写真立ては、結婚式の写真を飾るのにもふさわしいお品です。
紅葉(もみじ)
秋に野山を彩る紅葉(もみじ)は、季節の移ろいの中に美しさを見出す日本の心をよく表している吉祥模様。
桜や流水紋と一緒に描かれることも多い絵柄です。
紅葉と桜で巡り行く季節を表現した写真立
熨斗(のし)

複数の熨斗(のし)を束ねた「束ね熨斗」は、人と人とのつながりや長寿を表す吉祥模様。
昔はおめでたい贈り物に「熨斗鮑(のしあわび)」といって乾燥させたあわびなどを添えて贈る習慣があったことから、束ね熨斗は多くの人から祝福されている様を表しています。
四君子(しくんし)
四君子は、中国に由来する吉祥模様で「蘭」「竹」「菊」「梅」の組み合わせを指します。
それぞれの咲く姿が聖人君子のような気高い人柄を表すとされ、日本の松竹梅のようにおめでたい絵柄として尊ばれています。
退職祝いや長寿祝いにもおすすめのお猪口
青海波(せいがいは)

波がどこまでも続いていく様を表した青海波(せいがいは)。
「未来永劫」を表し、結婚のお祝いや長寿のお祝いに喜ばれる吉祥文様です。
麻の葉(あさのは)

生命力が強い麻を幾何学的に描いた「麻の葉」。
「成長」「健康」を表す吉祥文様で、魔除けの意味もございます。
昔は麻の葉の刺し子を赤ちゃんの産着などに取り入れていました。
唐草(からくさ)
蔦のようにどこまでも伸びていく唐草は「繁栄」を表す吉祥文様。
唐草模様の歴史は古く、古代エジプトやメソポタミア文明で用いられていた模様が、中国を通って日本に伝来したとされています。
結婚や長寿のお祝いにも用いられる吉祥文様です。
プラチナ箔で唐草模様を描いたフォトフレーム
商品名:写真立 プラチナハート
価格:19,800円(税込)
朱の写真立に、永遠の輝きを持つプラチナ箔をあしらった華やかな結婚祝い。
「繁栄」を表す唐草模様と、愛らしいハートを組み合わせたウェディングらしい絵柄です。
七宝(しっぽう)
七宝は、仏教の用語で七つの宝――金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり)・しゃこ貝・珊瑚・瑪瑙(めのう)を指します。
円をたくさん重ねて描かれた模様であることから、人と人とのご縁や、調和、夫婦円満などの意味を持ちます。
大切な人と囲む食卓で使いたい丼重
市松(いちまつ)
色の異なる正方形がどこまでも続いていくことから、「繁栄」「永遠」を表す吉祥文様です。
江戸時代の人気歌舞伎役者「佐野川市松」が市松模様の着物を身に着けたことから、大流行となり「市松」の名前で呼ばれるようになりました。
お世話になった方へ贈りたい一ヶ重×和菓子ギフト
商品名:一ヶ重 市松(老舗和菓子セット)
価格:7,700円(税込)
どこまでも続いていくおめでたい市松模様を華やかな金と黒で描いたお重箱に、老舗「赤坂青野」の人気和菓子を詰め合わせたギフトセット。
目上の方への贈り物としてもご好評いただいております。
流水紋(りゅうすいもん)
清らかな水が流れていく様を描いた流水紋。
「厄を水に流す」として魔除けの意味で用いられる吉祥文様です。
シックに手元を彩る蒔絵万年筆
商品名:蒔絵万年筆 流水紋蒔絵
価格:71,500円(税込)
書き心地のなめらかなセーラー万年筆に、蒔絵で流水紋をお入れしました。
ビジネスシーンでもお使いいただけますので、パートナーやお父様への贈り物にもおすすめです。
扇(おうぎ)
扇は日本で生まれた吉祥文様。
広げると「末広がり」の形になることから、「未来がどんどん良くなっていく」「長く続く」などおめでたい意味を持ちます。
また平安時代に貴族が愛用していたことから、優美なイメージのある絵柄です。
四季の移ろいを美しく描いた飾皿
商品名:飾皿 扇面春秋
価格:38,500円(税込)~
縁起の良い扇面に、四季を表す桜と紅葉を描いた飾皿です。
扇面の後ろには、吉祥文様である流水紋をあしらいさらにおめでたく仕上がっております。
「繁栄」「末広がり」を願う贈り物としてビジネスパートナーへのギフトにもおすすめです。
菊(きく)
秋を代表する花、菊は「不老長寿」「魔除け」の意味がある吉祥文様。
奈良時代に中国から薬草として伝わったことが由来です。
菊の酒を飲むと健康になるとされ、現代でも「重陽の節句(9月9日)」を菊の節句としてお祝いする習慣があります。
テーブルが華やかになる菊皿
牡丹(ぼたん)
大振りの美しい花が魅力的な牡丹も、もともと薬草として伝わったことから「不老長寿」を表す吉祥文様です。
またその華やかさから富や美の象徴として描かれることもございます。
椿(つばき)
まだ冬の寒い時期に花をつける椿は、邪気を祓うとされる吉祥文様。
「不老長寿」「厄除け」などの象徴として親しまれています。
ご夫婦への贈り物におすすめの夫婦椀
宝尽くし(たからづくし)
宝尽くしは、昔話や逸話などに登場する「打ち出の小槌」や「巻物」などの宝物を集めた吉祥文様。
「招福」や「富」などを表すおめでたい絵柄で、めでた尽くしと呼ばれることもございます。
大切な方に2度喜ばれる内祝いに
商品名:一ヶ重 宝尽くし(老舗和菓子セット)
価格:8,250円(税込)
おめでたい絵柄を散りばめた「宝尽くし」の一ヶ重に、老舗「赤坂青野」の銘菓をたっぷりと詰め合わせたギフトセット。
お菓子を楽しんだ後は器としてもお使いいただけるため、2度喜ばれるとご好評をいただいております。
出産内祝いやご挨拶の品におすすめです。
鹿の子(かのこ)

小鹿の背中の模様に似ている鹿の子模様。
鹿は神様の使いとして大切にされており、繁殖力が強いことから「子孫繁栄」の意味がある吉祥文様です。
橘(たちばな)
橘(たちばな)は現代でいう蜜柑のような柑橘系の果物の木で、古事記に登場することから「常世の国」に生えているとされたことから「不老長寿」「子孫繁栄」の意味を持ちます。
瓢箪(ひょうたん)
瓢箪(ひょうたん)はその末広がりの形や、鈴なりに実ることから、「子孫繁栄」などを表す吉祥文様です。
また六つで「六瓢(無病)息災」、三つで「三(瓢)拍子」揃うなど、語呂合わせからも縁起が良いので喜ばれています。
無病息災を願う長寿祝いの贈り物に
商品名:ぐい呑 六瓢息災
価格:16,500円(税込)
天然木をくり抜いたぐい呑に、無病息災を願う六つの瓢箪を描きました。
漆塗ならではのまろやかな口当たりをお楽しみいただけます。
長寿祝いや退職祝いの贈り物におすすめです。
鯉(こい)
鯉は「鯉が滝を昇って龍になった」という伝説から「立身出世」の意味があります。
また金と赤で見た目にも縁起の良いおめでたい吉祥文様です。
法人ギフトにもご好評の飾皿
片輪車(かたわぐるま)
貴族が乗っていた牛車「御所車」の車輪を、清流に浸して乾燥から防いだ風景を描いた「片輪車」。
日本らしい風情の溢れる風景として喜ばれたほか、車輪が水の流れを切ることから「悪い流れを打ち切る」という意味の吉祥文様としても知られています。
貝桶(かいおけ)
貝桶は平安時代に好まれた「貝合わせ」という貴族の遊びに用いられる道具の一つ。
二枚貝を合わせて遊ばれたことから「夫婦円満」「良縁を見つける」などを表す吉祥文様です。
久寿玉(くすだま)
もともと薬玉とも書き、薬草を束ねたもので「無病息災」の意味があります。
健康な成長を願う吉祥文様として、女児の着物に描かれることが多い模様です。
女の子の初正月のお祝いに
商品名:羽子板 花久寿玉
価格:55,000円(税込)
お正月飾りとして用いられる羽子板に、職人の繊細な手仕事で花久寿玉を描きました。
大人になっても飾れるお正月飾りとして、女の子の初正月の贈り物にお選びいただいております。
矢絣(やがすり)

弓矢の矢羽の部分を描いた吉祥文様です。
矢はまっすぐに飛んで的を射ることから、立身出世などの意味がございます。
また破魔矢と同じく「魔除け」の意味、昔は「出戻らないように」という願いを込めて嫁入り道具にも用いられました。
鳳凰(ほうおう)
鳳凰は中国で大変おめでたいとされている伝説の生き物。
鳳凰が飛ぶと天下泰平を意味し、夫婦円満や長寿の吉祥文様としても尊ばれています。
御所車(ごしょぐるま)
御所車は平安時代に貴族が乗っていた牛車のことで、源氏物語に登場することから源氏車とも呼ばれます。
車輪が回り続けることから「いつまでも続く」「繁栄」などの意味があり、また高位の人しか乗ることができなかったため高貴な吉祥文様として用いられます。
紗綾形(さやがた)

インドから伝わった言葉を日本語や中国語で記した梵字の「卍(まんじ)」を連続的な模様にした吉祥文様。
卍(万字)崩し、卍(万字)繋ぎ、と呼ばれることもあります。
紗綾と呼ばれる絹織物にこの絵柄が好まれたことから、紗綾形と呼ばれるようになりました。
「続いていく」ことから、子孫繁栄や長寿の願いが込められています。
工字繋ぎ(こうじつなぎ)

紗綾形と似ている吉祥文様の「工字繋ぎ」。
こちらは卍ではなく、工の文字を繋げた連続模様です。
紗綾形とおなじく、子孫繁栄や長寿の意味がございます。
藤(ふじ)
紫の美しい花をつける藤は「高貴」な花として大切にされてきました。
また蔦を伸ばして大きく育つことや、「不死(ふし)」を連想させる名前から「子孫繁栄」「長寿」を表す吉祥文様です。
優美な藤を描いた漆器のインテリア
打ち出の小槌(うちでのこづち)
昔話に登場する打ち出の小槌は、貴重な宝物の吉祥文様。
大黒天の持ち物ともされており、富を呼び込んでくれる縁起物です。
南天(なんてん)
寒い冬に赤い実をつける南天(なんてん)。
「難(なん)を転(てん)じて福となす」という言葉遊びと、常緑樹であることから魔除けの意味がございます。
また南天の葉はお正月料理のあしらいとしてもよく使われます。
家族の一年のはじまりに使いたい重箱
商品名:三段重 南天蒔絵
価格:93,500円(税込)
おめでたい南天を蒔絵で描いた漆塗りの三段重。
家族で過ごすお正月に、毎年使いたいお重箱です。
外側はつややかな黒、内側は華やかな朱に塗り上げました。
鮫小紋(さめこもん)
小さな丸い点が連続している吉祥文様。
鮫の肌は鎧のように強いことから、「厄除け」「魔除け」の意味がある模様です。
大名や武士の着物の絵柄にも好まれました。
千鳥(ちどり)
千鳥は「千取り」の語呂合わせで、富や勝利を勝ち取るとされる吉祥文様です。
夫婦円満を表す「波千鳥」や、「千鳥格子」などの絵柄もあります。
籠目(かごめ)
籠目は、竹などで編んだ籠の編み目をモチーフにした吉祥文様。
編み目が六角形に見えることから、魔除けの力があるとされています。
大切な方への贈り物にもおすすめ。山田平安堂の漆器ギフト
宮内庁御用達の漆器専門店・山田平安堂では、大切な方への贈り物に安心してお選びいただけるギフトを、多数ご用意しております。
日本の伝統工芸である漆器は、おめでたい贈り物として、多くの方にご好評いただいております。
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