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宮内庁御用達【漆器 山田平安堂】









我が家のハレの食卓に、必ず登場する重箱とお椀の揃え。
お正月のおせち料理の他に、
大事なお客様が訪ねていらした時は
我が家の食卓を飾る“顔”になる。

古式ゆかしい絵柄が華やかに蒔絵で描かれたこの揃えは、
輪島の工房で長い時間をかけて作られたもので、
我が家に伝わる大事な宝だ、と、
お正月の祝い酒に酔った祖父が
滔々と語っていたものだ。

『とっても大事なものだから、
   絶対に触ってはいけないよ。』

私が幼かった頃はきつく言われ、
大事に大事に祖母のたんすの一番上から下ろされて
桐箱から取り出される様を、遠目に眺めていたものだ。

元旦の食卓で、自分の前に置かれた
我が家の食卓の“顔”は、優雅でな表情であふれ、
なんだかいつも目にする食器とは違った、
華やかな存在感を放っていた。




   
大人になった今も、
手にするたびに身が引き締まる思いのする器。
時を重ねてより深みを増した塗りの色合いは、
ますます我が家の食卓の“顔” としての存在感を
増しているように思う。


大晦日の今日、
今は母のものとなったたんすから、
大事に大事に桐箱を下ろす。

三日がかりで丹精込めて作り上げたおせち料理は
もうお皿の上で、重箱に美しく盛り付けられるのを待っている。
母直伝の、だしから仕込んだお雑煮も
あとは明日、焼きたてのお餅と三つ葉を入れて、
お椀の中によそうだけ。

今年もまた我が家の食卓の“顔”は、
晴れがましい表情を浮かべて明日の食卓を飾る。

今年もよろしくお願いします……。

我が家の食卓の主役に、心の中で、そうつぶやいた。


 


   『 熨斗蒔絵 重椀揃え 』。
   平安堂専属の、輪島随一の工房の職人が、
   長い月日と膨大な工程を経て創り上げた逸品です。


   ひとえに【 輪島塗 】とは言っても、
   百いくつもの工程を経て作られる本当の輪島塗が大変希少になった昨今、
   華やかで優美な蒔絵が贅沢に施されたこの揃えは、
   【 美術品 】と言えるまでの輝きを放っています。




【国産の漆を使用しています】


漆の木を
見たことがあるでしょうか。
秋になると黄色(赤の場合も)に
紅葉する里の木として
一昔前には一般的な風景でしたが、
今ではあまり見ることがありません。

漆を取ることが少なくなったことが
その理由の一つです。

15年?20年経った木から
約200グラムしか取れない漆。


明治のはじめ、
日本の生漆の全国生産量は
年間で約1000トンありましたが、
今ではわずか
1トンしか生産されていません。




国産の漆の優れている点、
それは混じりけが少ない
非常に純度の高いものだということ。

漆は天然素材である為、
時期や木の個体差によって
それぞれの品質に微妙なばらつきが出てきます。

国産のものは品質が直接管理でき
用途別に精製出来るので、
品質が一定で純粋な漆を得ることが出来るのです。


この様に、国産の漆は
上質な漆器を作るのにはとても適した素材。

また湿気や温度といった点で日本の気候に合わず
長い月日の間に漆器が傷んでしまうことがある
海外の漆に比べて、
日本の気候にあい、長く付き合っていく事のできる
国産漆の漆器。

しかし、生産量が少なく値段が海外のものより
数倍高い国産の漆を使用している漆器は、
現在大変少なくなってしまいました。


現在街で見かける漆器。
その中で国内産の漆を使用しているものは
約2?5%。
国内産漆を使用している場合でも、
直接目に触れる表面(上塗り)のみに
限られているものが大多数を占めています。


このように国産漆を使用した漆器が大変少なくなっている中、
この重椀揃えには、
帯をモチーフにした熨斗の
橘や松といった彩り鮮やかな蒔絵の部分まで、
全て希少な国産の漆を使用しています


色とりどりの色漆で描き上げられた蒔絵は
長い年月を経て色あせることなく、
むしろ年月を経たものだからこその色の深みを生み出します。

親から子供へと代々大事に受け継がれて行く。

そんな家の「顔」として持っていたい器です。


【 蝋色塗りを使用しています 】

蝋色(ろいろ)塗りという漆器の技法を
皆さんはご存知ですか?

器の表面を炭で研ぎ、
油を含まない黒又は色のついた漆を塗り立てし
表面を研いでから摺り漆を数回行い、
そして最後になたね油と鹿の角粉などを使い、
手作業で磨き仕上げを行います。


※摺り漆とは、
生漆を布や綿などで木地に摺りこみ、
ムラになっている余分な漆を
紙でふき取り乾燥させる作業のことです。




蝋色塗りの特長、それは
蝋のような
しっとりとしたツヤのある
深みの有る仕上がり
になること。

漆の表面を鏡のように
美しく仕上げるために
職人が長い経験と
カンをいかしながら、
一つ一つ丁寧に
仕上げていきます。


この重椀揃えにも、
蝋色塗りの技法を
使用しています。

そのため、左の画像の様な、
吸い込まれるように深い、
独特の深い黒さが美しい
漆器が生まれるのです。





   【平安堂の「熨斗」文様】

   古くから高級保存食として贈られていたアワビの製造過程の
    「伸す」作業が始まりと言われる【 熨斗(のし) 】
   それが形式化して贈り物の「印」となり、「飾り」になりました。

   熨斗の文様には、
   均整の取れた「 束ね熨斗文 」という文様と、
   束ね熨斗が跳ね上がったり絡み合ったりし、
   威勢のよさから江戸っ子たちの評判を呼んだ「 暴れ熨斗文 」
   という種類があります。
   
   その両方の特徴を併せ持った平安堂の「熨斗」は
   彩り豊かで晴れやかな絵柄の帯を象った
   平安堂らしい大変優美で華麗な印象を私たちに与えてくれます。





代表取締役
山田 健太


平安堂の山田です。こんにちは。

前回に引き続き、今回も、
渾身の作品と呼べる逸品をご紹介させて頂きます。

今回は、四段重と、それに負けない大振りな煮物椀の揃い。
そして、華やかな「熨斗(のし)」蒔絵の仕上げと なります。

今から30年近く前に製作した品となり、
前回同様、製作工程だけではなく、厳選された素材と
昭和を代表する職人達の手による“こだわり”の仕上げとなっております。
吉祥絵柄の代表的な一つである「熨斗」は
様々なバリエーションがございますが、
弊社の「熨斗」は、自信過剰かもしれませんが、
先代からも 「平安堂は熨斗蒔絵に自信ある」と常々聞かされていましたし、
また、私もそう思う自慢の仕上がりです。

独特のフォルムの雑煮椀(弊社では時代椀と呼んでおります)も秀逸ですので、
是非、お楽しみ下さい。






■四段重

漆塗/木製品
サイズ:20×20×高さ25cm
(二段重の高さ 13cm)

※昔からの重箱の習慣に従いまして
同じ絵柄の蓋が二枚付いております。
段を二つずつに分け、
二段重としてもお使い頂けますので
大変便利です。


■椀

漆塗/木製品
サイズ:直径13.5×高さ11cm
(蓋なしの高さ 8cm)

※五つ一揃え(全て同じ絵柄)です。


ご希望により「家紋」をお入れ致します

お重箱を大事に使って、
お子様にお重箱を受け継いでいきたい・・・
そんな気持ちにお応えさせていただきます。

(左の写真をクリックしていただくと
詳細をご覧いただけます。)



■仕様■  
漆塗/木製品  
※漆には全て、大変貴重な国産の漆を使用しております。






美術的価値の高い重椀揃え 『熨斗蒔絵 蝋色塗り重椀揃え』

商品番号 noshimakie-zyuuwannsoroe
  • 送料無料
販売価格 ¥ 2,750,000 税込



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※今後の製作予定はございません。
 予めご了承くださいませ。
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送料込

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