創業1919年。宮内庁御用達の漆器専門店 『漆器 山田平安堂』公式オンラインショップ(WEB本店)
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さて、若宮氏の木地へのこだわりは、 一つだけでは終わりません。 実は、この棗には棗の親と蓋に共木を 用いております。共木とは、 親と蓋を同じ一本の木からとること。 従来、これほどまでこだわって、 材料を指定することは、本当に稀なの ですが、今回はその軽さ、薄さに こだわるために生じる、木のゆがみを 最小限に抑えるために、共木という こだわりが選択されました。 また、珍しいこだわりは、 “木地がゆがまないために型も 制作していること”。 同じ材質の欅で蓋と親を製作する だけではなく、ゆがみを防ぐために はめる型にも同じ欅を使用して います。 蓋、蓋の型、親、親の型…と、 一つの作品を製作するために4つの 材料を必要とするこの技法は、 若宮氏のふるさとでもあり、高級漆器 の名産地、輪島でもめったに 用いられることのない贅沢な 技法の一つなのだそうです。 若宮氏のこだわりは、 木地という漆器の漆までたどり 着いていない、この段階で、 彼に4年の歳月を投下させていました。
“塗り始めたのは6年程前。 木地固めの方法も特殊な方法です。 布着せの布、布の張り方も特殊な方法です。 塗り方、漆も特殊ですが、特殊といいましても、 つい最近までは当たり前の方法であった技法が 30年前くらいからだんだん誰もできなくなってしまった技法です。 その技法を習いながら制作したため非常に時間がかかりました。” と語る若宮氏。 塗りの段階では、何度も布着せなどを繰り返し行うため、 一年に7個を仕上げるのが限界。 そして、当然、その中でもできの悪いものを省いていく作業が あり、この、“闇蒔絵”や“高蒔絵”を施す段階までいけた ものは2つだけ。その作品に他に類を見ない精巧な蒔絵を 仕上げるのに、また数年…。 結局、完成を見る頃には、製作から10年の歳月が余裕で 過ぎ去っていたのでした。
古典的な材料と技術と意匠を研究する事で、現代の生活のなかに本物の漆芸品 を蘇らせることを目的として取り組んでおります。
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