この作品に施されているのは、
うずらの卵の殻を使用した
【卵殻】という技法で描かれた
純白の雪と、
【梨地】の技法を使用し
黄金に輝く裾野が美しい富士と、
金蒔絵と朱の漆で描かれた
つがいの鶴の意匠です。
古代中国で「羽族(鳥類)の宗長」
とされ、仙人の乗り物として
尊ばれてきた鶴。
仙人とともに生き続ける
生命力の象徴でもあった
この鳥は、日本でも
吉祥のしるしとされています。
お目出度い絵柄の富士と双鶴を
華やかな金で意匠したこの小箱。
還暦や結婚を祝う品として
「ハレの場」を飾るのに使いたい
特別な器です。
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