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継承工房

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真っ赤な実が冬を色鮮やかに彩る、「南天（なんてん）」。
しめ縄や門松など、お正月飾りに欠かせない植物で
「難（なん）を転（てん）じる」縁起物として
日本人に親しまれてまいりました。

また、赤い実は咳を鎮める効果があることから、
健康、長寿を願うモチーフとしても知られております。

こちらのページでご紹介いたしますのは、
そのようなおめでたい南天を描いた重箱。

「来年はもっと良い年になりますように」
「家族が健康で、幸せに暮らせますように」

そのような想いを込め、新年や家族の記念日に
お使いいただけましたら嬉しく思います。

私たち平安堂は、宮内省と呼ばれていた時代から宮内庁に漆器をお納めしてまいりました。最近では、皇室の方が儀式にお使いになる御紋付の盃などをお納めしております。菊の御紋を、漆器の伝統技法「蒔絵」で入れるには高度な技術が必要で、今では、そのような技術を持つ職人を探すことも難しくなってまいりました。宮内庁の他には、外務省にもお納めしており、各国の日本大使館で使う漆器はすべて弊社が承っております。

「漆は三代に渡り使うもの」という言葉がございます。その使用に耐えうる堅牢さを兼ね備え、長い年月とともに艶を増し、表情を豊かにする器をお届けしたい。また、磁器をChina、漆器をJapanと言うことからも分かりますように、漆器は古来より日本を代表する伝統工芸という一面を持ち合わせた食器です。だからこそ、日本の作り手にこだわり平安堂オリジナルのデザインを国内で製作致しております。「日本で良いモノづくりを」という、皇室の奨励のお心から始まった「宮内庁御用達」。その称号を頂いた身として、これからも現代の生活に取り入れやすく、代々受け継いでいきたいと思っていただけるような器づくりを致してまいる所存です。

年末年始の佳き日には、古くから日本で親しまれてきた
伝統技法を使った器を、気軽にお楽しみいただきたい。
そのような想いから、職人が手でひとつひとつ
南天の絵柄を描いたこちらの重箱。

縁起が良い紅白2色の南天を
漆ならではのふっくら艶やかな質感で表現いたしました。
葉は金のグラデーションを細やかに描き分けることで、
佇まいの美しい、凛とした雰囲気に仕上げております。

器の境目の絵柄を、上下・四面ぴったりと合わさるよう
描くのには、長い期間の鍛錬が必要となります。
こちらの重箱も、熟練の技術を持つ職人が手がけました。

新年を迎えるのが、より楽しみになる。
そのような器となりましたら幸いです。